カジノ戦略
「ポーカーのポジションって何?」「どのポジションが有利なの?」「ポジションごとの戦略ってどうすればいいの?」
こんなお悩みを解決します。
本記事の内容 |
・ポーカーのポジションの名称と役割・各ポジションの強さとその理由・実践的なポジション別戦略 |
ポジションはポーカーを上達させる上で、押さえておかなければいけない最も重要な要素の1つです。
この記事では様々なポーカーの中でも、世界で最もプレイされているテキサスホールデムに焦点を当てて解説します。
この記事を読むことで、ポーカーのポジションに関する知識を深め、実際のテーブルでゲームを有利に進めるための具体的な戦略を身につけることができます。
最後まで読んで、ポーカーで勝つためのポジション戦略を習得しましょう。
まずはポーカーにおけるポジションという単語の意味やポジションごとの名称、役割といった基本的な事項ついて確認していきましょう。
なお、今回は最も初歩となる6人テーブルを例に解説を行います。
ポーカーのテーブルには最大で10人が座りますが、各ポジションはプレイヤーがどの位置に座っており、どの順番で行動するかを示しています。
ポジションはゲームの戦略に大きな影響を与え、ポジションごとの特徴と適切な戦略を理解することが、勝利への鍵となります。
ポーカーのポジションには、それぞれ特定の名称と役割があります。
スムーズにゲームを進めるためにも、ポジションの名称と役割を知ることは欠かせません。
各ポジションの名称と座る位置について、ディーラーボタン(BTN)から左回りにスモールブラインド(SB)、ビッグブラインド(BB)、アンダーザガン(UTG)、ハイジャック(HJ)、カットオフ(CO)と続き、1周してディーラーボタン(BTN)となります。
ポーカーは右回りでプレイしていきますが、最初にアクションを行うプレイヤーはプリフロップ(最初のベットラウンド)とポストフロップ(2回目以降のベットラウンド)で異なります。
プリフロップでは、UTGからアクションが始まり、BBは最後に行動します。
しかし、ポストフロップでは、最初に行動するのはSBであり、その次にBB、そしてUTGの順に続きます。この違いは、各プレイヤーの戦略に大きな影響を与えます。
なお、ポーカーの進行においてSBとBBだけが大きな役割を持っています。
合わせてブラインドと呼ばれることもあるこの2つのポジションは、プリフロップでフォールドする場合でも強制的にチップを支払う必要があります。
カジノでは、これらの額はプレイするテーブルによって異なり、これがレートになります。
例えば、2-5というテーブルではSBが2$、BBが5$を出して遊ぶという意味を示します。
初心者の方が「ポジションの違いはプレイする順番」とだけ聞くと、これらにはそれほど大きな違いが無いように感じるかもしれません。
しかしポジションには明確に優劣があり、有利なポジションと不利なポジションではプレイスタイルにも非常に大きな違いがあります。
各ポジションについて詳しく見ていきましょう。
SBは、ポーカーの中で最も不利なポジションの一つです。このポジションが不利な理由は大きく2点あります。
1点目は上述の通り、強制的に一部の参加費を支払わなければならないため、スタート時から資金が減るという点です。
どんなに弱いハンドでも一定のチップを失うことになります。
さらに、ポストフロップでは最初に行動しなければならないため、他のプレイヤーの動きを見てから判断することができません。
このため、SBでは強いハンドでない限り、参加しないほうが無難です。
また、ポストフロップで不利になることが周知の事実であることから、SBでフォールドせずに参加する場合には、大きくレイズを行うという戦略が取られることもあります。
相手にプレッシャーをかけることでフォールドを誘い、プリフロップで勝負を決めてしまおうということです。
SB同様、BBも強制的に参加費を支払わなければならず、その額もSBより多いため決して有利なポジションとは言えません。
しかし、BBはプリフロップにおいては最後に行動できるという非常に大きなアドバンテージを持っています。
他のプレイヤーの動きを見てから自分のアクションを決定することができるため、安全にプレイすることができるのです。
そして、BBはゲームスタート時に多くの強制参加費を出しているため、勝負に参加するために出すチップ量が少なく、一般的に多くのハンドで勝負に参加する戦略を取ります。
2-5のレートでプレイしていてUTGから15$のベットが来た場合を例に考えてみましょう。
HJやCO、BTNのプレイヤーは勝負に参加するためには最低でも15$のチップを出す必要がありますが、BBはすでに5$出しているため、あと10$出せば勝負に参加できます。
フロップ(最初にコミュニティカードとして開かれる3枚)を見て柔軟にプレイすることで自分が出したブラインドチップのディフェンス頻度を上げることができるのです。
しかし、ポストフロップではSBの次に行動しなければならないため、慎重なプレイを心がける必要があります。
UTGは、BBの左隣に位置し、「銃を突きつけられている」という訳の通り、非常に不利なポジションです。
理由は、プリフロップで一番最初に行動しなければならないためです。
多くのプレイヤーが後ろに控えているということは、言い換えれば強いハンドを持っているプレイヤーがいる確率が高いということです。
このため、UTGはプリフロップの段階で強力なハンドを持っていなければフォールドすることが多く、最も参加率が低いポジションになります。
BTNは、最も有利なポジションです。
このポジションはポストフロップにおいて最後に行動するため、他のプレイヤーの動きをすべて観察してから自分の行動を決定することができます。
また、プリフロップにおいてもブラインドの手前、後ろから3番目に行動するポジションであり、有利にゲームを運ぶことが可能です。
そして、ポストフロップで周りの行動を全て見た後で行動できるという利点から、BTNは他のプレイヤーと比較し、多くのハンドで「コール」で参加することが正当化されます。
COは、BTNの右隣に位置し、ポストフロップにおいて最後から2番目に行動をできるため有利なポジションです。
ハイジャック(HJ)は、カットオフの右隣に位置するポジションです。UTGよりは有利で、COよりは不利という中間程度のポジションになります。
ここまで解説してきた通り、ポーカーはポジションによってアドバンテージが大きく異なるテーブルゲームであり、そのため、ポジションごとに適した戦略があります。
ここでは、プリフロップにおける参加ハンドとベットサイズの2点においてポジションが与える影響を確認していきましょう。
ポーカーでは、ポジションによって参加するハンドが異なります。結論から言えば、基本的にプリフロップにおける行動順番が後ろであればあるほど、広い範囲のハンドで参加することができます。
理由は、後ろに控えるプレイヤーの数が減っていくためです。自分の後ろにプレイヤーがいればいるほど、より強いハンドを持ったプレイヤーが存在する可能性が高くなり、ベットリスクは上がるのです。
例えば、BTNやCOといった後ろのポジションでは、♥7・♥8のようなスーテッドコネクター(連続した数字の同じスートのカード)や小さなペアでも積極的にプレイすることができます。
一方、UTGなどの前のポジションでは、AKやQQのような強力なハンドでのみ参加することが推奨されます。
このようなハンド選択の違いは、プロプレイヤーの戦略からも明らかです。
なお、これは自分の手前にいるプレイヤー全員がフォールドをしており、自分が最初にベットをする場合(オリジナルレイザー)に限られ、コールする場合は適用できません。
仮に自分がCOでも、UTGから既にベットが入っていた場合、そのハンドは強力である可能性が高く、生半可なハンドでは参加しない方が無難でしょう。
ポジションによってレイズ額を変えることも、ポーカーでの重要な戦略の一つです。結論から言えば、後ろのポジションでは3BB程度の大きな額のベットで参加し、手前のポジションでは2BBなどの小さなベットを行うことが有効です。
これも、上章「ポジションを活かしたハンド選択」で説明した内容と同様、後ろに控えるプレイヤー数による問題です。
手前のポジションであればあるほど、後ろに控えるプレイヤーが多くなり、リスクが増えるため、少額のベットが正当化されます。
ポーカーにおいてポジションの重要性を理解することは、勝利への大きな一歩です。
各ポジションの名称、役割、そしてそれぞれのポジションでの戦略をしっかりと把握し、実践に活かしましょう。以下に、この記事の要点をまとめます。
要点 |
・ポジションとはプレイヤーの座る位置による行動順番のこと・ポジションには優劣があり、行動順番が後ろのプレイヤーほど有利になる・ポジションによって参加ハンドやベットサイズなどの戦略が異なる |
ポーカーのポジションを理解し、それに基づいた戦略を実践することで、ゲームの質を向上させることができます。ポジションを最大限に活用した適切なプレイを行い、勝率を向上させましょう。