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知床の自然遺産と歴史遺産、近代産業遺産。

7月25日(日)に、「知床・自然遺産と歴史遺産、近代産業遺産を訪ねて」という無料の遺跡巡りツアーに参加してきました。

◇知床博物館に集合し、まずは、歴史遺産「朱円周堤墓(しゅえんしゅうていぼ)」へ。

朱円周堤墓(総称:ストーンサークル)は、3,000年ほど前の縄文時代後期の遺跡と言われています。土を土手状に丸く盛ってあり、発掘された土器の模様などから東北地方と共通する文化だと言われています。少し前までは、土籬(どり=土の垣のこと)とも呼んでいたようです。
近くに集落らしき遺跡も見つかっているので、この場所はお墓やお祭りにのみ使われた場所ではないかと考えられているそうです。
写真のように、石がいくつも並べられているのですが、どうやら規則性があるようです。円形になっている石を一つひとつ見てみると、また、小さな石が規則性を以て並んでいます。石の種類も3種類ほどありました。角張ったもの、丸いもの、平たいもの。
P7250005.JPGそれぞれに、当時の風習や信仰などがあったと考えられています。
情報の限られた時代なりに、深い思想があったのでは?と参加者同士で想像を膨らませていました。

 

◇次に向かったのは、近代産業遺産「旧国鉄・根北線越川(こしかわ)橋梁」。

P7250012.JPG越川橋梁は、北見地方と根室地方を結ぶための根北線の鉄道橋梁として、昭和13年から工事が行われました。
昭和15年に完成したのですが、度重なる戦争や利用者不足が懸念され、とうとう一度も使われることはありませんでした。
現在、一部撤去された橋梁跡を国道244号が通っており、斜里と標津や羅臼の町をつなぐ重要な道路となっています。
この橋梁、実は鉄筋を使っていません。昭和初期の貴重な技術の遺産として、また、工事の際、沢山の囚人等の労働者の犠牲があったことなど、近代史を顧みるためにも重要な遺産となっています。
国道脇からも見学ができ、こちらもおすすめです。

 

 

 

7月1日(木)~10月31日(日)までオホーツクキャンペーンを実施しています。
(詳しくは → → http://www.ohoo.jp )

本州で、縄文時代から米の栽培が盛んになった弥生時代に移行していたとき、北海道には独自の文化がありました。
北海道では、続縄文文化、(オホーツク文化?)、擦文文化、アイヌ文化と、海と森の獣の狩猟が中心に文化が発達していきます。
オホーツク文化は、アムール川、サハリン(樺太)を下ってやってきた来た、主に海の獣の狩猟民族と考えられています。その生活や、歴史は謎だらけなのですが、所々でその遺跡が証拠を物語っています。
各地域の博物館や遺跡が、皆さんを「オホーツク探検」にご案内します。是非。

 

(担当:いなばあづさ)

 

記事掲載日: 2018/07/25  カテゴリ: 知床自然情報