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「わび」と「さび」を具象化すると・・・・

シルバーウィーク中に知床五湖に行ってきました。
1湖から5湖までの森や知床連山の山麓の森の木々は、紅葉が少しずつ進み、黄緑色や赤みがかっていました。

前々から紅葉が一晩で著しく進んだり、木々が色づき枯れていく様が不思議だったので、紅葉の仕組みについて調べたことがあります。
有名な話でもありますが、やはり大きな原因は気温と冬支度。気温の低下にともなって、植物の中にある色素が壊れたり、でんぷんと化学反応して新たにできる色素もあるそうです。
つまり、紅葉は「色がぬける(色素が壊れる)」という表現が正しいそう。
また、関東以北の冬は、気温が零下になったり、大雪に見舞われることもあるため、凍結と省エネのために木の葉をすべて落とします。その落葉の現象に紅葉の仕組みは大きく関係しているようです。

 

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 でもやはり、日本人なら秋の森に対して「おっ、結構色づいてきた!」と表現してしまうもの。
もう少しで鮮やかになりそうとか、紅葉が進んで森がさみしくなるなとか、厳しい冬の訪れを想像しながら森を歩きます。
その華やかな光景を見つつも、季節や年の節目を感じ想像してしまう、はっきりとした四季があるからこその感情をともなった感性が「わび」「さび」なのだろうな。

と、「感情」と「感性」をしみじみと考えながら・・・改めて考えさせられた森林逍遥(しょうよう:ぶらぶら歩くこと。散歩。散策。)でした。

 

(担当:いなばあづさ)

記事掲載日: 2018/07/25  カテゴリ: 知床自然情報