知床世界遺産センターホーム

HOME > 知床自然情報 > エゾシカとダニの教え。

エゾシカとダニの教え。

皆さん、こんにちは。
昨日、今日と知床ウトロは汗ばむ暑さです!また、明日から天候が崩れるようですが・・・
今日は若干長文で自然情報をお知らせいたします。

 

090602 フレペ 高橋知里   _025.JPG
ダニに蝕まれるエゾシカさん(♀)

 

フレペの滝や知床五湖では、エゾシカの出産期となっています。先日も、森の木陰でヨチヨチ歩きのバンビ(仔ジカ)を見かけました。
そんな中に、著しく肌荒れしたエゾシカさんが混じっていました。よく見るとかなりのダニたちに取り付かれています。ダニについてはよく知らないのですが、種類によっては、土壌昆虫の卵を捕食するためか、一部のダニは菌を持っていて哺乳類や人間に媒介するようです。しかも、保菌するダニたちは遺伝するとのこと。
多くのダニが哺乳類(人間にも!)の血をすったり、昆虫や昆虫の卵を栄養分としているようです。哺乳類や人間の血を吸う際に、菌が対象の動物へ移行することもあり、死にいたることもあるらしい。

知床では、人間の血を吸うダニもいるらしいので散策や登山など屋外の活動には注意が必要です。

 

そして、もう1つこのエゾシカの写真をよく見つつ考えていた(気付かされた)ことがあります。

語源は心理学や精神医学なのですが、とある精神科医が「象徴言語」という言葉が大切だと提唱していました。
「象徴言語」、あまり聞きなれない言葉ですが、その名の通り象徴的(間接的な表現の)な言葉です。
「象徴言語」には、言葉による象徴言語と言葉を用いない(言葉が通じない同士の)象徴言語があります。
言葉による象徴言語は想像がつくと思いますが、言葉を用いない象徴言語が特に大切です。例えば・・・
・道路わきのスギの木やカラマツの新芽が茶色い。(土壌や周辺で新しくできた道路が問題か!?)
・民家の近くに徘徊していたクマがヨダレを垂らし様子がおかしかった。(精神状態がおかしいのかも。駆除も視野に入れよう!!)
などなど。いわゆる・・・簡単に言えば、自然(もちろん人間を含めた花鳥風月の)からのメッセージのことですね。

しかし、そんなことを考えていると・・・長い目で見て・・・
写真のシカが気になります。
(ダニは1~2日間取り付き、断続的に吸血するようです)

 

 

(担当:いなばあづさ)

記事掲載日: 2018/07/25  カテゴリ: 知床自然情報