海棲哺乳類  
【シャチ】マイルカ科 英名: Killer whale 
 白色と黒色のはっきりとしたツートンカラーで、下アゴから腹側面、尾びれの下、目の上後方が白色で他は黒色です。背ビレの後ろには白斑 (サドルパッチ) があります。羅臼沖では、この白斑が黄褐色の新生児も観察されることもあります。ほぼ一年を通して見ることができ、羅臼沖では4月〜6月にかけて頻繁に見ることができます。この時期、いくつかの群れが集まって数十頭もシャチが観察されたこともあり、「集団お見合い」をしているのではないかと言われています。海上だけではなく、「クジラの見える丘公園」の展望デッキや、「ルサフィールドハウス」2階の展望スペースなど、陸上から見えることもあります。
【ツチクジラ】アカボウクジラ科 英名: Baird's beaked whale 
 長いクチバシが特徴で、ハクジラ(歯鯨)類ではマッコウクジラに次いで2番目に大きい種です。数頭〜20頭の密集した群れを作り、ほぼ通年観察できますが、羅臼沖では特に2〜3月と8〜9月によく見られます。約11mにも達する巨体がすべて見えるようなジャンプをすることがあり、水しぶきがあがり迫力満点です。運が良ければ、豪快なジャンプを「ルサフィールドハウス」2階展望スペースからみることができます。深海の底の方にすむイカ、魚、甲殻類などを食べています。
【マッコウクジラ】マッコウクジラ科 英名: Sperm whale 
   ハクジラ(歯鯨)類の中では最大のクジラで、オスでは最大18mにもなります。頭が大きく体長の1/4〜1/3を占めています。海面に浮上した時にしばらく留まって呼吸を整えてから、尾ビレを高々と上げて一気に深いところへ潜っていきます。羅臼沖では7〜10月によく見られますが、根室海峡沖に回遊してくるマッコウクジラはほとんどがオスだと言われています。シャチとともに、生態や行動の調査研究がされています。
【イシイルカ】ネズミイルカ科 英名: Dall's porpoise 
 白黒のツートンカラーの美しいイルカです。高速で泳ぎ、海面に特徴的な形の水しぶきがあがるため、イシイルカがいることがわかります。この水しぶきの形が横から見ると雄鶏のトサカに見えるので、英語では「ルースターテイル」と呼ばれています。羅臼沖では5〜10月に見られ、夏に出会えないことはめったにありません。
【ミンククジラ】ナガスクジラ科 英名: Common Minke Whale 
 体長6〜8mで、胸ビレ上面の白い帯状模様が特徴の小型ヒゲクジラ(鬚鯨)です。オキアミや小魚を海水ごと口に含み、歯がない代わりに皮膚から変化したクジラヒゲでこし取って食べます。羅臼沖では、特に5〜6月によく見られます。
【トド】アシカ科 英名: Steller sea lion 
 アシカ類の中では最大で、千島列島やオホーツク海で産まれ、越冬と繁殖に備える餌場として北海道沿岸を利用しています。羅臼周辺の海岸では12〜1月に、たくさんのトドを観察することができます。流氷が来ると大部分は移動してしまうので観察が難しくなります。トドは岩礁で休むのが普通ですが、羅臼沖では海面の狭い範囲でプカプカ浮いていることもあります。羅臼沖に来るトドの群れは、妊娠したメスの割合が多いのが特徴です。
【クラカケアザラシ】アザラシ科 英名: Ribbon seal 
 あまり知られていませんが、独特の帯状模様が美しいアザラシです。羅臼沖では2月〜4月上旬に見られ、特に3月中旬以降によく見られます。ゴマフアザラシと違い、腹を水面に浮かせてプカプカと浮いていたりすることがあります。3月末〜4月の上旬に出産をし、真っ白い産毛の赤ちゃんを産み流氷の上で子育てをします。沿岸にはほとんど近づかないため、通常は観光船に乗らなければ出会えないアザラシです。
【ゴマフアザラシ】アザラシ科 英名: Spotted seal  or Larga seal 
 日本人に最もなじみの深いアザラシで、全国の動物園・水族館でも飼育されています。羅臼沖では12月末〜4月中旬に見られますが、特によく見られるのは2月初旬以降で、流氷とともに移動します。3月中旬〜4月中旬に流氷の上で出産するので、観光船からも赤ちゃんを見られることがあります。頭を水面から出してキョロキョロしたり、鼻をあげて休んだりします。
   

知床世界遺産 知床国立公園 ルサフィールドハウス
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