知床半島先端部地区への徒歩、シーカヤック利用への問い合わせをいただく季節となりました。
環境省による海岸トレッキング巡視では、
6月上旬に降った大雨が原因と思われる洗掘が目立ち、
古びた漁業ロープが巻きつけられていた枯木が折れるなど、今夏も変化がありました。
トレッキングと言いながら波を被り海に浸かることもあり、
カヤッキングと言いながら上陸してヒグマと対峙することもあり、
知床は海と陸がひとつながり。
先端部地区に出でるなら、海陸いずれについても造詣を深めることが大事です。
へつって、飛び石して、3歩ほど足を濡らす程度と言われたけど、
どうも状況が違う...(普通に水没、靴に水)
急斜面。おんぼろながらロープがあってラッキーと思ったけど、
引っ張ったら支点は折れていた...(他者の工作物はあてにはならん)。
降りる途中のヤブの中にクマ、
降りた浜の先にクマ、(どんだけおるねん)
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事前情報の収集はもちろん重要ですが
出発前に手に入る情報は、あくまで計画や行動の決め手の「手助け」、
最終判断は、現場で、自分で、行なうことが求められます。
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事故には要因があります。
事故が起きやすい要因を知り、リスクを理解することで多くの事故は防げます。
初・シレトコというかたにも、ハードなリピーターさまにも
良い夏でありますよう。
(知床財団イナバ)
~~~~~~~~~~~~海と陸のシレココ・プロジェクト実施中~~~~~~~~~~~~
先端部地区を目指す方は、行く前にルサフィールドハウスにお越しください。
・徒歩もしくはシーカヤックでの利用(人力でガンバレ)
・観音岩以北で1泊以上(ヒグマのいるエリアでテント泊)
帰着後、施設に現地状況を報告ください。
今シーズン限り有効のホエールウォッチング無料乗船券をお渡しします。