●赤岩地区で発生した、利用者につきまとうヒグマとの遭遇事例を受けて
現在も、知床半島先端部地区は利用自粛要請が続いています。
●今後の詳細はルサフィールドハウスブログ・ツイッター等でお知らせいたします。
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6月8日~11日実施の知床岳巡視、満を持して?アタックの3日目。
6月10日
夜のうち雨は降らず、待った甲斐ありか、まずまずの晴れ。
4時50分出発。前日の踏査を活かして?1132へ。ところどころ刈り分けを外しつつほぼ直登。
1132に向かう途中、振り返ると知床沼、その奥にポロモイ岳。
ここからの風景は何度見てもよい。
いまどきドローンで撮ればよかろーに、と言われるのだろうか。
さて稜線に上がってからがハイライト。
先端部地区の稜線のハイマツは
他所と比較して強烈であると昔から言われている。
さらに近年この山への登山者は減り、
マツやササが繁茂し伸び放題。
刈り分けが埋もれて探し辛くなっているのは誰の目にも明白。

。
ばきばき
めりめり
むぎゅーっ
ヤブの中、刈り分けを見失って、探し出すまでの数分も、
繰り返せば累積でそれなりの時間ロス。
大袈裟な、いくら鈍くさくても何度も見逃さないだろうと思うなかれ、
本当に、迷うのだ。
そして通りやすいところを歩きたいのだが6月の沢は融雪で、まるで川。
致し方なし、ヤブを漕ぐ。これがまた時間を食う。
着実に歩んでいるのだが遅々として進まない
そんな行程である。
彼方に連山と、硫黄山。
硫黄山はココからでないと、こんなふうに見えないんだよなとリーダーはつぶやきながら歩いている。
詰めの段階、最後のひと絞りハイマツの洗礼を受け、あー、来たよやっと。
3畳程度の平たい山頂。書いては何だがびっくりするほど魅力的な眺めというわけではない。
それでもいいのだ。
山頂のサクラが咲いている。
餞別にもらった大福をほおばって、はからずもピークでお花見となった。
さあ、ここまでが「はんぶん」なんだよ頑張って帰ろう!
(知床財団イナバ)