6月、空の青が映え、新緑が目に心地良い季節となりました。

青空を望みながら歩く海岸線は心地よいです。
周辺ではウニ漁の船が点々と浮かんでおり、
漁師さんが冷たい海の底を覗いておりました。

そんな清々しさ漂う海岸線はお花の季節を迎えております。
小さく爽やかなピンク色の花を束ねて咲かすユキワリコザクラ。
もう盛りを終えてようとしていましたが、まだまだ綺麗に咲いておりました。

今が旬のお花はこちら。岸壁に緑を添える肉厚な植物イワベンケイ。
花の一つ一つは小さいですが、ギュッと集まって咲くことが多いので、
この時期一番目に入ってくる植物の一つです。

風が強い海岸線。
背の高い木は生えることが難しいので、背の低い木々が目立ちます。
赤く小さな花をブドウの房のようにつけたエゾスグリ。
風に揺られながら咲く姿は小さな鐘が振れているように見えます。
海岸線を彩るお花たち。
ただ石浜を歩いているだけでは見落としてしまうことが多いです。
休憩を取るときにちょっと植物が繁茂しているところに顔を近づけてみてください。
沢山のお花が目に飛び込んできますよ。
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!知床岬方面へのレジャー目的の利用自粛要請!
4月12日、知床岬へ向かう海岸線(赤岩周辺)において、
シーカヤッカーがヒグマに追い回される事例が報告されました。
このヒグマについては今後継続して調査を行う予定ですが、
人間へのストーキング行為が懸念されるため、
当面の知床岬方面へのレジャー目的の利用自粛を強く要請しております。
※今回は環境省巡視として先端部に入っております。
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巡視中に見られた生きもの(植物は開花しているもののみ記載しています。)
植物1:オオバナノエンレイソウ、イワベンケイ、スミレ、ツボスミレ、オオタチツボスミレ
植物2:ハマエンドウ、チシマフウロ、コハコベ、ユキワリコザクラ、エゾイヌナズナ
植物3:ミヤマハタザオ、ミヤマキンバイ、ミヤマオダマキ、オドリコソウ、ハマハコベ
植物4:タネツケバナ、ヤマガラシ、コンロンソウ、エゾニワトコ、シコタンスゲ
植物5:エゾスグリ、エンレイソウ、エゾハマツメクサ
鳥類1:ウミウ、シノリガモ、オオセグロカモメ、イソヒヨドリ、ハクセキレイ、
鳥類2:オジロワシ、ミソサザイ
哺乳類:エゾシカ、キタキツネ
外来種:ハルザキヤマガラシ、セイヨウタンポポ、ヒメスイバ
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リシリスゲ
こんなお花もいかがでしょうか。
羅臼自然保護官事務所 宮奈