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晩夏の顔ぶれ

盆を過ぎてから1週間ほど降り続いた雨。
ようやく雲の切れ間から青空が見え、人心地つける日が訪れました。

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石浜の上ではこの日を逃すまいと一斉に羅臼昆布が干され、周囲ではかぐわしい昆布の香りが漂っておりました。
※番屋周辺を通過する際は漁業活動を妨げないようにご注意ください。

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8月も最後の週を迎え、海岸線に咲く花々もすっかり顔ぶれが変わっておりました。
今は大輪の花を幾つも咲かすエゾオグルマが石浜を黄色く染めています。

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背の高いなんだかワシャッとした花を頭につけているのはヨツバヒヨドリ。
なんだか見た目が暑苦しい。そう思うのは私だけでしょうか。

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暑い石浜に少し冷涼感のある白い毛をまとったシロヨモギが群生しておりました。
同じヨモギ属のアサギリソウも白い毛を植物体全体にまとっておりますので、見付けてみてください。

今回紹介した植物を含め大きなオオイタドリやエゾノユキヨモギが多く見られます。
そんな地表の大半を覆っている植物を幾つか覚えておけば、他の植物や生きものが目に入りやすくなると思います。

足を運ぶ前にちょっと図鑑に目を通してみては如何でしょうか。



〇今咲いている植物〇
植物1:ダイモンジソウ、カタバミ、クサフジ、エゾモメンヅル、ハマエンドウ

植物2:シロツメクサ(外)、ハマナス、キンミズヒキ、ゲンノショウコ

植物3:タニソバ、ハナタデ、コハコベ、シコタンハコベ、ミミナグサ、オニルリソウ

植物4:エゾノカワラマツバ、エゾノカワジシャ、ミゾホオズキ、エゾヒナノウスツボ
植物5:ホソバウンラン(外)、ミソガワソウ、ナミキソウ、ヨツバヒヨドリ

植物6:エゾオグルマ、コウゾリナ、ハチジョウナ、ノコギリソウ、シロヨモギ

植物7:エゾノユキヨモギ、アサギリソウ、ハンゴンソウ、ナガバキタアザ。

植物8:チシマアザミ、セイヨウタンポポ(外)、フランスギク(外)

植物9:ウマノミツバ、カラフトニンジン、エゾノヨロイグサ




羅臼自然保護官事務所 宮奈

 記事掲載日: 2020/04/13  カテゴリ: NEWS
   

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