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波は恐れる対象



海に突き出たその地形ゆえ風の影響を強く受け、常に波が立つ観音岩。
沿岸利用のさいの難所のひとつです。

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①周囲の大きな石をゴロゴロ巻き込みながら、潮が引く。
 同時に次の波が「うねり」を伴いながら被さるように押し寄せる。
 
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②石浜に打ち寄せる波。
 一気に足元に海水が流れ込む。水圧は見た目よりはるかに大きい。

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③岸の遥か上方、画面左端まで潮は届く。
 さっきまで見えていた石浜の大半は水没。
 
 再び引き潮。
 トレッキング中の、15kgを越えるザックを背負っての不安定な状態では
 バランスを崩せば容易に転倒。身体ごと波に飲まれます。



ひとくちに「波」と言っても、その様相は瞬時に様変わりします。

「今日は大潮で、いまは干潮時間だから通過できるだろう」・・・

沿岸を歩くトレッカーや釣り人のみなさん。
干潮というデータで、安全は確保できません。

事故は悪天候のなかで起きることが多いです。

「ふつうは行かないよね、こんな日に...」という、
当たり前の目線を持ってください。

無理に突っ込んで、過酷な思いをするのがバックカントリーではありません。
目の前の状況をよく見て、少しでも危険と感じたら、引き返してください。




5月12日、ルサの日中の気温7℃。

先端部地区は、日本でも特段厳しい環境をもつエリアです。
即座に誰かに救助を求めることはできません。

行く前に、ルサフィールドハウスにお立ち寄りください。
みなさんの来館を、お待ちしています!




(知床財団イナバ)







 記事掲載日: 2020/04/13  カテゴリ: NEWS
   

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