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8月27日-28日【知床沼・知床岳】巡視情報



平成25年8月27、28日に、知床沼の野営禁止一部解除区域の利用状況の把握、
湿原植生の状況確認と定点撮影、自然情報の把握のために巡視を実施しました。



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途中のH400m沼(青沼)です。飲用に適した水を得られる水場があります。
水場の沢までは、急斜面の藪漕ぎとなります。

崩壊地から知床沼まではヤブ漕ぎとハイマツ漕ぎになっています。
成人男性の背丈ほどのササが繁り、見通しが効かず非常に不明瞭なため、
道迷いの危険性があります。



02.JPG
悪天候が続いていましたが、知床沼では一瞬の晴れ間が望めました。



03.jpg
画像の白い枠線内が知床沼の野営禁止一部解除区域です。
(実際の現場では白ロープとピンクテープが目印となっています。)

今回の巡視では湿原植生の回復の傾向を確認できました。
引き続き、皆様のご協力をお願いします。


※知床沼での野営につきましては、過去の記事でもご紹介しています。併せてご確認ください。

                                 http://shiretoko-whc.jp/rfh/2013/07/post-36.php



知床岳を目指す方でやむを得ず野営する方は、解除区域内での野営をお願いします。
ちなみに、H400m沼(青沼)の野営適地と知床沼の野営禁止一部解除区域にはフードロッカーが設置されていません。
フードコンテナをご利用ください。
携帯トイレブースと回収BOXは設置されていませんが、環境保全の為に携帯トイレのご利用をお願いします。

また知床沼・知床岳までは登山道も存在せずルートが非常に不明瞭であり、
コンパスと地図、GPSなど、自分の現在位置を把握できる技術やツールが必須となります。




二日目は知床岳山頂をめざす予定でしたが、雨と風による悪天候の為、安全面を考慮して行程を変更し下山しました。
万全の安全管理と、環境保全への配慮ができる方のみ、ご利用ください。



【自然情報】
ほ乳類:エゾシカ、キタキツネ
鳥類:エゾフクロウ、シジュウカラ、ギンザンマシコ、
植物:ナガボシノワレモコウ、エゾオグルマ、エゾモメンヅル、チングルマ、
両生類:エゾアカガエル

(環境省上村)
 記事掲載日: 2020/04/13  カテゴリ: NEWS
   

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